アメリカの初優勝が決定し、大会は史上最高の100万人以上の動員を記録した2017年度の第4回ワールドベースボールクラシック。
日本は史上最弱と言われる布陣で強化試合に挑み、大谷翔平の大活躍で苦しみながらも勝っていた。大会前は将来のメジャーリーガーが現時点で世界の選手とどう戦えるのか、野球ファンは楽しみだったことだろう。しかし、彼は強化試合で足の怪我の影響で緊急辞退…
また、メジャー投手のほとんどが不参加。ある程度は想像していたが、マエケン、ダルビッシュ、田中将大、岩隈、イチローとまで不参加になるとは…涙。メジャー組からは唯一、青木宣親が参加。メジャーから参加した日本人選手は彼だけである。
いざ、前哨戦が行われると台湾に敗北するなど散々、過去最低の侍の敗退劇が予想された。しかし、1次ラウンドが始まるとキューバ、オーストラリア、中国に勝利し、まさかの全勝での2次ラウンド通過を決めた。本番に強すぎでしょ!おそらく、小久保監督的に試したい課題が山積みで、そっちを解消することに勤しんでただけと考えるべきか。
自分が3月12日の2次ラウンドのチケットを買ったのは2月頃だったが、当時は「韓国か台湾が来るかなー」と思っていたが、まさかのオランダとイスラエル。オランダは予想されていたが、イスラエルがここまで強いなんて・・。すっかり日本と台湾の友情カードか、韓国との因縁カードを信じていたので、期待ハズレだった感はあった。
「え、東洋アジア最悪じゃん」と、これまで日本ラウンドを盛り上げてきた韓国と台湾の敗退を悲しく思い、日本代表の悪い予感まで想像した。仮に東洋アジアから1カ国も決勝ラウンドに駒が進まなければ、最悪の大会になると懸念した。
・第1試合から観に行く
チケット代がやけに高いなぁと思っていたら、日本代表以外のもう1試合も観戦できるという。つまり、イスラエルーキューバと、日本ーオランダの試合が観に行けた。
当時、すぐに敗退すると思われていたイスラエルだが、メンバーにユダヤ系アメリカ人のメジャー出身選手を多く揃えており、全勝で2次ラウンドまで進めており、シンデレラチームとしてもてはやされていた。
「イスラエルのメジャーリーガーたち観たい!」となって、1試合目まで観ることにした。(実際はほとんどがマイナーリーガーだが)
時期的に同伴者にバレンタインデーのお返しをするべきだったが、自分の趣味を優先した予定になってしまって申し訳なかったが…(お返しはしました)
▼昼過ぎから同伴者の家を出て、東京ドームに着いたのは昼過ぎぐらい。ドームの外にはWBCの旗が飾られており、国際大会らしい空気が漂う。
▼外の物販では顔に貼るシールのみ購入。ユニフォームはさすがに無駄使いだと思ったので購入しなかった。
金属探知機を通る時に、自分のチャックが半分開いてて恥ずかしかった。空いてる時間に行けて良かったわ〜、、笑
・WBC限定フード
昨年の強化試合では桜サワー的なドリンクを飲んだか、なかなか美味しかった。
▼今回のWBC本戦でも同じサワーがあったので迷わず購入。同伴者と半分ずつ飲んだ。
▼そして、限定フードが前よりも増えており、ホットドックやポテトなどもあった。
▼ホットドックはチーズ味が効いてるが、超斬新というほどのメニューではない。美味しかったが…。
▼そして抹茶ポテトという謎の商品。食べてみると普通のポテトと味の違いが分からない。
▲何か抹茶テイストの緑のパウダーが降りかかってるだけで、特に味に特徴はない。
・オランダファンのおじ様
球場に入るとすでにイスラエルとキューバの試合は始まっており、2回か3回から観た気がする。(イスラエル戦は別記事で)
▼同伴者が初めて東京ドームに来るということで、到着してすぐにドーム内を一周したのだが、正面玄関辺りに各WBCの試合のスコアが書かれた大きなボートを発見した。
▼一応、同伴者に頼んで記念撮影。
2人でも撮りたいなと思っていると、オレンジ色のオランダカラーの日本人に声を掛ける。
▼親切にスコアの看板を入れて撮影してくれた。(この後に自分もおじさまを撮影してあげた。)
しかし、気になったのはオランダを応援しに来たようなオレンジのシャツ。聞くとやはりオランダを応援しに来たという。「この格好でここにいるとひんしゅく買うので」と急いでその場を去ろうとアタフタしていた。
自分が「なんでオランダ応援するんですか?」と聞くとおじさまは、「ヨーロッパも強くならないと面白くないので」と答える。
すごい、野球の発達に想いを込めて敵国を応援できるなんて、これぞ日本人の心だと。同伴者と共に「カッコいいね」と感動した。
ぐるぐるドーム内を回っていると、想像以上に海外の方が多い。キューバ人かオランダ人かユダヤ人か、強い香水の匂いがあちこちにした。洋楽のライブ前のような空気。
WBCに来る前に、同伴者に偉そうに応援歌について語り「歌ってね!」とやや強要。。笑。。しかし、応援歌の紙が入り口になく「あれ?」と思っていると、球場の一周目の終わりあたりに無事発見!。来るのが早かっただけに、全ての入り口に置かれてなかったのかな?大事にいただきました。
・試合前の練習
▼オランダ代表の練習が始まる。最初はレフト方向でキャッチボール。
その後、ノックを受ける選手と打撃選手する選手と別れる。やりたい奴がやりたい練習をするといった、緩い雰囲気だった。
▼オランダの打撃練習が始まる頃には、半分もいなかった観客がいっきに増える。
メジャーリーガーの参加が多く、打撃練習では快音が鳴り止まない。ボガーツ、グリゴリアス、プロファー、シモンズとメジャーで2桁打てる選手がズラッと揃っている。
▼こんな選手たちの中で4番を打つバレンティンはやはりすごい。ピンボールのように打球が消えていく。他のメジャーレベルの選手たちもすごかったが、バレンティンは別格な感じがした。
前回大会でもオランダのユニフォームで大暴れしてた記憶があるが、彼の国際試合の強さって一体・・・?最終的に決勝ラウンドでもメジャーレベルの投手からガンガン打ち大会ベストナインに選出されていた。
オランダ代表の打撃練習が終盤に入る頃には日本代表の選手も入場してきた。一塁側でストレッチをしている。
▼日本代表がストレッチしてるところにバレンティンが乱入。みんなと一緒になってストレッチをしていた。また、松田選手が謎の高速腹筋をしていたが?笑。バレは外野スタンドの日本のファンの声援を受けて色々とやり取りしていた、サービス精神旺盛でさすがです。
選手たちを近くで見たいがために、席に同伴者を置き去りに。今思えば、変わって同伴者にも前行かせてあげれば良かった。
▼内川選手はオランダの先発のホークスの同僚であるハンデンバーク投手の元に走り挨拶。年齢もキャリアも立場もホークスでは内川選手のが上のはずだが、そこらへんはフランクにしているのだろうか。
日本の打撃練習が始まると、スタンドや内野席はどんどん埋まっていく。中田翔選手と筒香選手が、ちょっと不調に見えたのは勘違いか?そして、山田哲人選手の打球の鋭さに感動。
打撃練習の傍、中田選手がファーストで念入りにノックを受けていた。課題を持って自主的にやっていたのか、コーチに言われたのか、そのあたりは不明。
▼日本の選手の守備練習のフィーディングは見ていて気持ちよい。
特に菊池選手の取ってからの余裕のある動きが優雅で、まるでダンスを見ているようだった。
▼練習の前だが、途中だがに物販で買ってきたシールを互いに装着した。
▲シワになってしまい、なかなか難しい・・・笑。同伴者の方が貼るのがうまく、自分はクシャっとしてしまったので、申し訳ない気持ちになった・・・。
練習が終わったあと、ホームベース付近にスーツを着た方々が集結していた。おそらくスポンサー関係や大会のお偉いさん、もしくはマスメディアの方々なのかな?と。
自分はベンチサイドリーポーターの中居くんが見れたら良いなと思っていたので、そのスーツ集団の中に中居くんがいると信じて同伴者に「中居くんいるかもしれないから見て来なよ!」と言って、見に行ってもらう。
しかし「それらしき人はいなかったよ」と言って帰って来た。いやいや、それは彼女がロックスターにしか興味がなくて、「中居くんへの熱意不足で見落としてるだけだ」と思い、今度は自分の目で見に行ってみる。
・・・確かに、集団を覗いても中居くんらしき姿は見当たらない。彼のリポートをテレビで聞いてると練習中の選手の様子を伝えてりしてるので、この時間帯には球場にいるはずだが・・・どこにいたんだ、諦めた。
・山田哲人が7番
スタメン発表では驚きがあった。
この試合まで不調だった山田哲人選手がまさかの7番。ずっと固定の1番打者だと思っていたのでビックリした。
▼
▲発表された瞬間のドーム内の「え?」というリアクションがすごかった。
実際、試合の内容を見てみると山田選手は復調の兆しを見せていた。後の試合で見事にホームランも打っていた。これが小久保監督の画策なら素晴らしい!
小久保監督は日本代表で初監督と、異例の抜擢をされたが、WBC開始までは「無能」だの「監督代われ!」という野次があった。しかし、結果に決勝ラウンドまで全勝だったことで汚名返上。個人的にこの試合に、山田哲人選手を下位に置いて勝てたことと後に復調させたことが、小久保監督のイメージを一新させたのかなと。
▼今回のオランダ代表のコーチには、前回の大会では選手として出場していたアンドリュー・ジョーンズ氏がいた。コーチでも名前が呼ばれると大声援、性格の良い外国人って人気ですよね。
▲オランダ打線はシモンズ、スコープ、バレンティン、ボガーツ、グリゴリアスとメジャーレベルの打者が並ぶ。サマーソニックでいうサム41やグッドシャーロットを見れるような気分。決してフーファイやレディオヘッドほどのヘッドライナーではないが、見れること自体が貴重という。
ちなみに始球式はなし。過去には王さんや中居くんなど大物が始球式していたので楽しみにしていたのだが、ちょっと残念・・・他の試合でも始球式はなかったか、前大会とは何が違ったのだろうか?
国歌斉唱にもミュージシャンは登場せず、ただ君が代がそのまま流れるのみだった。
・初回:流石の青木宣親と石川の安定した立ち上がり
日本の先攻でゲームはスタート。相手の先発はホークスのハンデンバーク。大量得点は不可能と予測されていた。
この日一番に入っていた広島の田中選手、2番の菊池選手はアウトになってしまう。
▼しかし、3番の青木選手の痛快なツーベースヒットもあり、いきなり球場は盛り上がる。
強化試合では「本当に力になるの?」という声もあったが、いざ本戦が始まる頼もしく活躍。さすがはメジャーリーガーです。ちなみに自分は青木選手の応援歌が歌えなかったのだが、同伴者は「これ覚えた!」と普通に歌ってて驚いた、そっか俺は人より音感が鈍いのを忘れてた。
しかし、筒香選手と打線は続かず、得点にはならなかった。(こっちはドヤ顔で歌う。。笑)
日本の先発の石川投手は、3者凡退に抑えるピッチング。1巡目といっても相手はメジャーで活躍する上位打線。ヒヤヒヤしながら見ており、1人1人抑えるごと「よし、よし」と心の声が漏れてしまった。。笑
・2回:日本打線が繋がり先制&1打で追いつかれる
2回にして激しくゲームは動いた。
▼日本の先頭打者の5番中田選手がツーベースで出塁
▲この時点で「得点したんかい」ってぐらいのはしゃぎぶり・・・笑
そのあと、6番坂本選手の送りバンドとランナーを3塁に進め、7番山田は四球で出塁。堅くチャンスが広がっていく。観客のボルテージの上がり方半端ないです。
▼そして8番の秋山選手がきっちりと犠牲フライ決めて1点先取!
▲まるで日本野球のお手本のような得点劇にファンは沸く。自分も騒いだ。これぞ秋山選手の確実性。犠牲フライの先取点でここまで激しいハイタッチしたの初めてだ、さすが国際試合。
しかし、その裏に速攻で同点とされてしまう。
▼オランダのJ・スクープがソロ弾を放つ。
▲静まり返ったドームが悲しい。ぼやっと聞こえるオランダ人の歓喜がなお辛い・・・。
・3回:お互いホームラン攻勢で譲らず
日本打線は田中選手が三振するも、菊池選手が内野安打。そして青木選手が前打席に続いてヒットでチャンスメイク。
▼期待の4番筒香選手の打席での声援がえぐい!
▲しかし、まさかのハーフスイングでの三振。最悪歩かせても良いやぐらいの外勝負。にしても、この日は調子悪そうでした。
▼それでも、後に続く5番中田翔選手の、まさかまさかの勝ち越し3ランホームラン!
▲滞空時間の長さが良い演出してるわ、ワァーってなってお祭り騒ぎでした。後ろにいた野次のひどいおっさんにまで自然とハイタッチしてました。筒香がダメでも彼がいると思える幸せ。
その後も、坂本の四球に続いて山田選手、秋山選手がヒットで繋いで1点!もう流れは完全に日本のモノだと大量得点まで夢見てしまった。
が、国際試合はやはり甘くない。次の回で石川投手はランナーを出し、シモンズのヒットでピンチ。
▼結果、ボガーツの犠牲フライで追加点を許す。
▲ライトの青木選手の好返球にドームが盛り上がるが、惜しくもアウト。後ろのおっさん「アウトだよ!」と野次りまくる。。笑
▼挙げ句の果てには、4番バレンティン選手に2ランを打たれ、あっという間に同点に追いつかれる。
おそるべし、オランダ打線・・・。2順目からは面白いほど簡単に皆打ちます。
そいえば、同伴者との初デートでもバレンティンはホームランを放ってた。自分らは彼にとっての幸運の神様なのかもしれない、そんなことをずっと話していた記憶が。
・4回:青木選手に厳しい内角攻め&互いに無得点
日本打線は1番の田中選手から始まる好打順であったが、田中選手はサードゴロ。この時点で田中選手は良い所なし。自分の横には広島ユニの夫婦が座っていたが、後ろのおじさんのカープディスをぐっとこらえてました。(かわいそう)
しかし、菊池選手のツーベースで一気にチャンスが広がる。さすが広島のチャンスメーカーっす!
▼2打席連続でヒットを放ってる3番青木選手への期待も高まる。
▲しかし、内角への厳しい攻めにあう。かなり警戒されてるのが分かる。当たりそうになった球に関して、後ろのおっさんがキレ気味になってて面白かったです。(おじさんも分かっててキレ芸をして遊んでるのでしょう)
期待の4番筒香、5番中田も倒れ、この回の日本は無得点。
その裏のオランダの攻撃は下位打線から始まり、三者凡退で終えている。互いに無得点。
・5回:小林の奇跡&千賀のピンチ脱出
5回の日本の攻撃は坂本選手から。見事にセンター前にヒットを放つ。続き山田はファウルフライ、秋山はセカンドゴロでランナーの坂本は3塁に。
このツーアウト3塁の場面でバッターは9番の小林選手。「まさか打てなさそうだし、この回もこれで交代か」と思っていると、まさかまさかのセンター前ヒット!体勢を崩しながらも泥臭く食いついたようなヒットでした。これで日本は勝ち越し!!
後ろにいた口の悪いおっさんは巨人ファンだったようで、この小林の奇跡のヒットに「これで肩・顔・そして打撃が揃った!」と得意気になってた。この大会での彼の活躍ぶりは残りの試合でも続き「ラッキーボーイ」と呼ばれていた。あの奇跡の活躍はなんだったのか?笑
自分は友人関連から、広陵高校時代からの小林選手を知っている。アマチュア時代からお世辞にも打撃に良い印象はない。高校で下位打線でとりあえずバントばかりだったような・・・。努力で人って変われるんですね。
裏のオランダの攻撃になると、日本はピッチャーを石川から千賀に変えた。千賀ー小林のバッテリーになったのが、自分は昨年観に行った強化試合にて、このバッテリーのパスボールを再三見ている。なんか嫌な予感が・・・。
先頭打者のシモンズにいきなりヒットを打たれる。続くプロファーにもツーベースを打たれ、ノーアウト2、3塁のピンチに陥った。「マジか、ここからクリーンナップで大量得点くるな」と悲観的になっていた。
▼しかし、ボガーツを見逃し三振に抑える。
そして、バレンティンを空振り三振に抑え、連続三振!昨年は苦戦していた落ちる球(パスボール連発だった)で堂々と勝負し、小林はしっかりとキャッチしていた。え、たった数ヶ月で彼はここまで進化していたのか?怖い怖い
▼「マジか、すげー!」と興奮していると、5番のグリゴリアスをたった2球でファーストゴロに仕留める。
▲ゴールデングラブの二遊間の美しさにうっとり。千賀投手を支えたのは間違いなく小林選手と守備陣への信頼感だっただろうに。
奇跡の勝ち越しから、守りのピンチをあっさり脱出。見ていて色々と満足な5回でした。この回の小林・千賀・坂本&菊池こそが、この2017年のWBCを象徴していたと自分は勝手に思ってます。
・6回:ゲームは動かず
日本の攻撃は菊池選手からだが、得点に繋がらず。上位打線も変わった相手投手・マルティネスに苦戦してる印象。
オランダの攻撃も下位打線から淡白に終わりそうになるが、スミスに2塁打を打たれる。(初球打ち)
前の回に比べて早いカウントから打ちに来てる印象で、6回はすぐに終わった。(他の回が長すぎるだけかもだが)
・7回:菊池の伝説のファインプレー誕生
7回の日本の攻撃も淡白にツーアウトを取られるが、秋山が四球で出塁し、相手投手は交代。5回に奇跡の一打を放った小林は三振に倒れる。
日本もピッチャーを千賀から松井に代える。さすがに2巡目に入るのは懸念したのだろうか?
松井はシモンズを三振に抑える。しかし、続くプロファーには四球で歩かせてしまう。次のバッターは3番ボガーツ、怖い怖い。
▼そろそろボガーツにも当たりが来るか?と怯えながら見てると、まんまとセンター前に・・・。しかし、そこになぜか菊池がおり、華麗なダイビングキャッチ&グラブトスであっさりアウトに!
▲え?凄すぎでしょ??CGかってぐらいに。家に帰ってこのプレーが何度もリプレーされてるのを見ても、毎回「スゲ・・」と圧倒される。
日本球界に残る、歴史的なファインプレーを見てしまった気になった。これは正解だよね?
次の4番バレンティンのところで、日本は投手を松井から秋吉に代える。
▼同じヤクルトの同僚対決ということで、過去に対戦経験はなしの組み合わせ。
▲結果、バレンティンを三振に仕留める。空振りした後にバレンティンが秋吉に何か言ってる。
色々と痺れる7回でした。
・8回:日本再びピンチ
8回の日本の攻撃は1番田中から始まるものの、何もできずに三者凡退。結果、田中選手は1番打者として機能せず、最後まで野次られ続けてました。
そして、恐怖のオランダの攻撃。5番から始まる攻撃。
グリゴリアスにセンター前にヒット許し、さらにはスクープにはレフト前にヒット。ノーアウトでやばめ。
スミスは三振に仕留めるが、次の打者に四球。1アウト満塁とし、ここで日本は宮西から増井に交代。
満塁でマウンドに上がった増井だが、次の打者は三振。
▲さらに次の好調のシモンズをショートゴロに打ち取り、満塁のピンチ脱出。
手に汗握る回でした。本当に心臓に悪いゲーム。
・9回:打楽器自粛&ついに同点に追いつかれる
この回の日本の攻撃は時刻が22時を回っていたので、打楽器を使っての応援は自粛。
「さすがに歌う人もほとんどいないか」と思っていると、普通に大声の大合唱。
▼みんな元気だ・・・、「あ、歌うんだ」と思い、焦って応援歌を歌う。
▲アカペラだと、なおさら選手に届きそうな気がする。しかし、筒香選手は凡退し、結局彼はこの試合ノーヒットに終わった。
過去見に行ったプロ野球の試合で筒香選手がノーヒットだったことは一度もなかったので、かなり衝撃だった。
日本の攻撃は坂本選手がヒットを放つが後に続かず、結局0点で、1点を守る展開は続くことに。
9回の裏にマウンドに上がったのは則本投手。抑えが決まらない日本らしい、優柔不断なチョイス。
「増井をそのまま行かせるか牧田にするか」と言いたがるが、仮に彼らが打たれたとしても「則本に行かせれば」と言われていただろう。この日のチョイスに正解などなかったのさ。
▼則本投手はボガーツに四球を与える。
▲声援がすごい。逆にプレッシャーにならないか・・・
▼続くバレンティンにはライト前ヒットを打たれる。
▲バレンティンは出塁した後に代走。これが後に日本の逆風になる。オランダはこの回で2点とってサヨナラする気満々だったのだろう。
▼続くグリゴスアスのときの声援は高校野球の名門校の甲子園応援レベル。
▲結局レフトフライに抑えるが、タッチアップされそうになる。レフト筒香のコントロール抜群の返球に、ランナーはクギ付け。打撃では良いところなくても、守備で魅せてくれました!
▼続くスクープの打席。子供の声援が過熱し、投手に向けられる声援とは思えない空気。
▲結果、センター前に打たれ、同点に並ばれる。後1点でさよなら負けに・・・。
正直、自分らは次の日仕事で早く帰りたかったので、負けるなら潔く・・・と若干、勝負に対していい加減な気持ちになって見てました。
しかし、則本に向けられる声援を聞いてると、その考えは失礼だったかなと。(いずれにせよ、この打者で帰ろうと決めていたが)
▼スミスとの対決だが見事に三振に打ち取る!
▲すげー、刺激的な場面。このドキドキを現場で味わえたのは一生もんです。
それでも自分らは延長戦を見ずに帰ろうと、サッと席を立ちました。23時過ぎだったので許して・・・。
同じ行動を取ってた方も多かったが、同じく終電を見逃すのを恐れた仲間だろうに。駅に向かう人の数は多かったです。
駅に向かいながらも、頭の中にはバレンティンが代走でベンチに下がったことと、オランダにこれ以上好投手がいないそうなこと。
それだけを希望に電車に乗り込み、速報を見ながら家へ帰りました。
・電車の中で日本の勝利を知る
自分はスマホでカメラを使いまくってており、電車の乗り換えアプリのための電池も考え、速報は節約しながらチラ見。
そろそろ家に着くかぐらいの時に、同伴者からのラインで日本が勝ったことを知る。もう乗り換えもなかったので、全ての電池を使うかのようにスポーツニュースを読み漁りました。
中田翔の決勝打だったと知り、なお喜ぶ。大会前は筒香に4番を譲り、コケにされてきていただけに、世間の掌返しが痛快に思えた。小林と中田と、高校時代から知ってる同い年の選手が大事な場面で打ち勝った試合だと思うと、刺激的な気持ちに。
次の日が休日であれば無茶して呑み倒したいぐらい幸福度が高まった。一応、帰りに弱いカクテル系だけ買って帰ったっけ。
思えば、昼過ぎから12時間近く東京ドームに滞在しており、想像以上に体が疲れていたようで、お酒を飲み干すまでもなく、倒れるように眠れた。気持ち良い1日でした。