現在使ってるデスクトップPCはiMac。
その前のデスクトップもiMac。
さらに、その前の初めて買ったパソコンもiMacである。
現在までに3台のiMacを乗り継いできた。
生粋のApple好きだと思うが、今やパソコンなんて何を使っても一緒だなと思ってる。MacもWinも欠点を修復してライバルの良い点をパクり合って、もはや瓜二つ。
ただ、自分が人生の中で一番愛したパソコンは初めて買ったiMac G5で間違いない。
iMac G5が一番好きな理由
15歳の高校一年生の頃に、初めて自分のお金で買ったパソコンがiMac G5だ。
過去一番、こいつが好きな理由なんて想像つく。
何事も初めてが一番。初めてやり込んだゲーム、初めて聴き込んだアーティスト、なんでもそうだ。
初めて買ったパソコンも例外ではない。パソコンでできる簡単なことを一通り覚えたマシーンなのだ。
特にiMacG5を使い倒した時期は青春のど真ん中。何をしてても楽しい時代なのだから、そりゃ特別さ。
でも、冷静に考えてみると「初めて」「青春」という他にも、ちゃんとした理由が別にあった。
未だに新しいパソコンやスマホを買うときに、このiMac G5で遊んでた頃のアドレナリンを思い出して期待してしまう。あの頃のような感覚なんで2度と帰って来ないのに、異常なまでにiMacG5の思い出に執着してる。
SNSやブログ、裏サイトの創始期でやりたい放題
このiMacを手にした2005年頃というのは、前略、ミクシィ、フェイスブックをはじめとしたSNSの創始期。学生の間では裏サイト的なモノが流行った。また、中川翔子やホリエモンの影響でブログブームでもあった。
特に理由もなく、とりあえずアカウントを作ってたような子ばっかり、基本ネットリテラシーはない。身近な友人や知人の痛い投稿が当たり前のように側にあった。今では考えられないぐらいに内輪ネタが転がりたくさんの友人知人らで共有していた。自分らの日常のリアルと裏がネット上にあったのだ。
当時の学生はネットの知識が曖昧なままにネットに足を踏み込んで黒歴史を作っていた。その危うさの全てが楽しかった。
もちろん、それだけ嫌な思いをした人や人生をダメにしまった人もいたわけだが。今よりも人間らしさがモロに反映され生々しい空間だった。
あの頃に起きた事件や事故があったからこそ、今のネット社会がある。まるで戦争を経験したお爺ちゃんみたいなこと言うが。
iMacG5の白いボディを見る度、あの頃のやりたい放題なネット社会を思い出しては懐かしんでしまう。
純白のアップル製品に華があった
自分が愛したiMacは真っ白であったが、その他アップル製品も白くて美しい物が多かった。
iMac G5の発売当時、すでに世界中で大ヒットしていたiPodの名前を使った「From the creators of the iPod.」のキャッチコピーが掲げられ、公式イメージでもiPodとiMac G5が並んでた。
iPod Photoを買って開封した時の衝撃は未だに忘れられない。箱を開けた瞬間に青リンゴの匂いが漂い、表は白くて美しく裏はピカピカのシルバーで、今まで手にしたモノの中で最高の芸術品だった。
iTunesもまだまだ新鮮な時代。美しいiMacとiPodで繋げて編集し持ち運ぶというルーティンが最高がに刺激的で毎日気分を上げてくれた。
当時の高校生の多くはMDかiPodminiか謎のMP3プレーヤーで音楽を聴いてたし、iMacと大容量のiPodを使っていたことにちょっとした優越感もあった。
アップル製品へ批判・僻みが愛を深めた
今の時代、パソコンがMacかWinかなんて誰も気にしない。スマホもAndroidでもiPhoneでもやること一緒でどうでも良い。
けど2000年代は違った。WinユーザーのMacへの批判が凄まじかった。
「Apple信者」なんて言葉を使って、色々と揶揄されたな。
身近だけで6人ぐらいは自分の保有してるiPodやiMacを見てはゴチャゴチャ言ってくる奴がいたな。自分の場合はiPodだけでなくiMacまで使ってたからかな。(iPodを使ってるだけでも風当たりが強かった)
わざわざそんなこと言うか?ってぐらいしつこく色々言われた。せっかくお金貯めて買った愛機のことを悪く言われて嬉しい人はいないよね。
でも、そうやって言われるからこそ、愛が深まるというか、愛おしさが増すという。よく恋愛系のドラマか映画で恋してる人のことを悪く言われれば言われるほど好きになってく感じと同じかな。
今でこそiPhoneだろうがiMacだろうが、使ってて文句いう人なんていない。それが逆につまらないし燃えないのだが。
いつかMacに文句言ってた奴の子供が大きくなって、その子にあの時代のWinとMacを簡単に使い比べさせてどっちが魅力的か聞いてみたい。ついでに他のMP3プレーヤーとiPodも。「あなたのお父さんに僕に謝るように言っといでください。」って言ってやりたい。(これ小さな夢です)
Front Rowでの映画・音楽の鑑賞が神だった
当時の自分は実家の部屋にあったベッドを捨てて、代わりにソファーベッドを置いていた。ソファーの目の前にガラスのローテーブルを置き、その上にiMacを乗せていた。
ローテーブルには買ったばっかの雑誌・漫画・書籍、テーブルの上にはコップ・アクセサリー・リモコン各種。テーブルの横にはお菓子や飲み物がザーッと。
家では常にゴロンと寝てるかiMacに向かってるか、もしくはゴロンとしながらiMacのFront Rowを楽しんでいた。
一歩も動かずに充実した時間を過ごしたものだ。
当時のiMacにはリモコンが付属しており、そのリモコンを使うと音楽、映画、写真を「Front Row」という機能で直感的に楽しむことができた。
ゴロゴロしながらリコモンだけで簡単に音楽や映画が楽しめるなんて最高。当時はFront Rowで好きな曲を流しながらコロコロして携帯触ったり居眠りしたり、パラダイスだった。
ローテーブルに下に観たい映画のDVD山積みにして置いて、観終わったら適当に流すを繰り返していた。寝ながらリコモンで映画の操作も簡単にできちゃうし。
あの機能のおかげで常に音楽と映画が側にあった。あれだけ暇にダラダラできたのも高校生だからだ。暇の潰し方として最高だったよね。これがあったからある程度の音楽や映画を網羅できたのかと。
iMac G5を愛してる理由まとめ
・最初に使い込んだパソコンだから
・買った時期がSNSなどの創始期で楽しかった
・白くて美しく良い匂いがしたから
・iTunesでiPodで連動させるルーティンが素敵だった
・Winユーザーから揶揄されて燃えた
・Front Rowでダラダラ映画と音楽を楽しめた