前作で大物っぽくなった後に真の大物になった4thアルバム。2アルバム続けて全英1位はすでにガチ。あの世界観でここまで受け入れられるって、ミューズもすごいけどイギリス国民の耳もすごい。

このアルバムはMuseを初めて聴いたアルバムということで思い出が強いが、当時の自分にはミューズの良さがイマイチわからず、勿体無い時間を過ごしたなと。2006年といえば、他にも若手ですごいバンドがゴロゴロいたので、自分が先に知ったバンドから優先したい気持ちがあったのかも。残念な奴でした。

3thまで続いたミューズの毒っ気がすっかり大人しくなった印象があるのと同時に、新しいミューズらしさがすでに出来上がった印象もある。

TAKE A BOW

この曲も昔聴いた瞬間に「あ、もういいや」となってしまった曲。なんだって昔のゲームのBGMみたいで頭の中グルグルするから。ミューズの良さがわかった今になってみれば普通に良い曲だと。ミューズの曲って最初や中盤だけじゃなくて、最後まできっちり聴かない良さがわからない曲が多いと思う。

STARLIGHT

ちょっとU2っぽい?と思いながらも聴いてみると全然違う。UKロックの王道に片足が入った曲だがミューズらしい音がしっかりと特徴的に入っている。UKロックが好きな人なら全般的に聴けそうな曲。

船を航海しながら演奏するメンバー。映像はわざと古びた懐かしい感じになっている。エッジの効く部分で打ち上がる花火かっこいい!ドラムがスケルトンになっていたり、メンバーのファッションがトレンド的であったり、前作で世界的なバンドになったことで一気に垢抜けたと思う。

SUPERMASSIVE BLACK HOLE

少しポップよりなイケイケなノリの曲。緩いノリで中毒性ある曲。売れたバンドが出す曲感が強く、良くも悪くもミューズらしさが薄いという・・・自分は好きだけどバリバリのロックが好きな人はどう思うのか。それでもシングルカットで出された同曲はバカ売れしたという。イラク戦争に対するデモストレーション的な意味も兼ねた曲なので、今までと違った自分たちとしてメッセージを伝えたかったのかもなと。

不気味なお面を被った人や、奇妙な格好をした人が踊っている。メンバーのファッションはこれまでに見たことのないような、いかにもな「ハリウッドトレンドだったんだ」って格好。曲もそうだがMVも前作とはまるで別のバンドなのかと思ってしまう。

MAP OF THE PROBLEMATIQUE

前3曲がミューズらしさが薄かったの対して、この曲で一気に本領を発揮するといった感じ。でもギターの歪みの中にも涼しげなアプローチが多いような気もする。

SOLDIER’S POEM

クリスマスの朝にラジオDJが「良い曲知ってるぜ?」って感じで流しそうな実際に良い曲。昔のレコードに録音して針を落として柔らかく聴いたらオシャレそう。ミューズの曲は良いスピーカーほど高まる曲ばかりだが、この曲に限っては真逆。

INVINCIBLE

この曲もどことなくU2っぽい涼しく壮大な感じがする。自然音というよりももっと果てしない世界のような音が裏で鳴り続けてる。アルバムのジャケットのイメージに最もハマるような壮大で未知なる世界が広がる曲。

どっかの遊園地のアトラクションに乗ったメンバーたちが大人しく座りながら演奏する。「これがあったか!」という面白さ!笑。。曲に対してこのビデオはびっくりした。曲調に合わせてアトラクションのキャラが変化するのが面白い!

ASSASSIN

昔のスーファミのゲームで聴いたことあるような和音数の少ない音で始まる曲。プログレッシブバンド顔負けのテクニカルな高速ドラムが最高です。曲の締まり方も聴いていて気持ち良い!

会社でダルそうに仕事するサラリーマンが主人公だが、トイレに隠れてえ怪しい薬物を飲んでオフィスに戻り、どんどん頭の中で変な空想が広がっていく。

EXO-POLITICS

この曲の中でマシューの歌い方で大好きな箇所がいくつかある。繊細な裏声じゃなくてイケる声だということにこの曲で気付いた。最後まで同じ調子で押し通しそうなギターも大好き!サビ前のジャカジャカ(ウィ、ウィー)ってとこ好き。

CITY OF DELUSION

勇ましい闘牛士かフラメンコの女性が脳裏を過ぎる。ラテン料理のレシピをイギリス人がパクってきて目分量で作ったけどマズイから、プロの料理人に頼んで後付けの味付けで最高のリメイクを達成させたような曲。

人間サイボークを作る工場の世界観。CM作成であったりデモ運動であったり、社会の機械化を先取ったような内容。ある時、何らかのミスでサイボーク化された人間たちが壊れ社会が麻痺していていく。

HOODOO

ラテンテイストなギターから始まるバラード。途中でピアノとパワードラムで空気を変える感じ、さすがです!ただ盛り上がるのは一説のみ全体的に静けさの方が長く渋めの印象で終わる。

KNIGHTS OF CYDONIA

やけに長いインストに「いつ始まるんだ?」と。展開豊かで曲の印象を一言で言うのが難しい。おそらくライブでは大合唱して楽しむ曲。

何らかの映画の挿入歌か主題歌だったのか?見覚えのある俳優がカウボーイになって登場し、内容が凝りすぎてる、ユーチューブで発信してる本がワーナーブラザーズってのも気になる。きっとの何かの映画と絡ませたビデオ。

GLORIOUS

ボーナストラック。ドリムシっぽい。曲終わりのギター大好きだ。

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