Mizerable(1999)

GACKTのソロデビューミニアルバム。マリスから脱退した後に失踪疑惑が出たり、ファンをヒヤヒヤさせた挙句に出したのがこの作品だから恐れ入る。

当時25、6歳の青年がこのアルバムを作ったと思うと渋すぎる。

音楽のことは素人でよくわからんが個人的このアルバムのイメージは、アリーナクラスの中堅バンドが30半ばぐらいで活動休止になり、その期間にボーカルかギターがちょろっとソロ活動して・・って時にリリースするアルバムのような感じである。(分かりにくくてすみません)

他の日本のアーティストの年表と作品を追ってみると、いかにGacktが渋い若者だったかが分かる・・・笑。

生年月日をライブ映像で出した2004年まで、Gacktの年齢の憶測は極端に高かったのを覚えてる。それは時期と作品の渋さが響いていたのかな?と今になって思う。(確かに外見も大人っぽかったけど)


・List

1. Mizerable
2. Story
3. Leeca~Prologue~
4. Lapis


1.Mizerable

「惨め」「哀れ」とネガディブな意味のタイトルではあるものの、どこか前向きな曲。

バイオリンのイントロのインパクトが凄まじい。個人的には「パパラパ」や「忘れないから」よりも遥かにこの曲のイントロに依存性を感じる。ベースとドラムの聴こえ方が現在のGACKTの曲とは全然違う。今よりも素直な感じで好き。

ガンズのマット・ソーラムをドラムに招いたそうだが、ボッボッボボと不規則に鳴るドラムなんてガンズでは聴けないので貴重。(実はガンズファン必見の曲)。ラジオ黄金時代(当時のGacktのラジオ番組)ではマット・ソーラムとの面白いエピソードも聴ける。

すでにこの世にいない人間の心の声のようにも思えるが、想い焦がれている相手がこの世にいないようにも受け取れる。どちらにせよ、壮絶な別れや裏切りを経験した人が書いた詩なんだろうなと。(やっぱりマリス?)

歌詞のこの部分の乗り方が尋常でないほど美しい。

冷たい風を浴びながら
繰り返す夜に想いを描いてた
そっと口ずさむメロディは
時間に刻まれて消える

日本語の響きの美しさを外国人に伝えるなら、この部分を聴かせたいぐらい好き。

マリス時代の名残があると言われればあるかもしれないが、この曲ほどクールにまとまってる曲はマリスにはないと。

▼MVでは若くてしなやかなGacktの姿が。

この世界観を見てると、今よりもコテコテなV系。特に王子様衣装はマリスの遺伝子がモロに反映されてる。今では絶対にしない格好だろうに。

ザ・悲劇の王子様。


2.Story

降ってきたメロディということだが、歌はなくオケのみ。Gacktの頭の中のイメージがどこまで忠実に再現されてるかわからないが、当時のGacktの音楽センスが素直に表現された曲なのかな?と。(偉そうにごめんなさい)

後に歌詞を乗せたverをリリースするが、それよりも鮮度良く聞こえる。

切ない、音色が綺麗。壮絶で重たい曲なので、聴いた後にドッとくる。よく眠れる。


3.Leeca~Prologue~

のんびり爽やか。アコギのストリングスがカッコよくて、ギターを聴くためだけに何度もリピートしたことがある。

ヨーロッパの女性の名前のようにも思えるタイトルなので、誰かに宛てた曲なのだろうか・・・。

「小さな本を手の平に広げて
綺麗な指でそっと言葉をなぞる
その笑顔で何もかも救われると思ってた」

歌詞も曲も優しい。


4.Lapis

ドーンと重たく響くピアノ。歌詞がわかりやすく入ってくるのだが、なんとなくミュージカル映画のシリアスなシーンにて流れてきそうな曲

歌詞の内容は女性目線にも見えるが、「闘い続ける」という意思もあって頼もしくもある。

「ほんの少しだけ 強くなるために自らを 傷つけていた」

「遠くへ続く道を 今は歩き続ける…だけさ 」

強気と弱音の両面がモロに出た歌詞。いろんな感情が短い歌詞に込められている。


ブログにて、このジャケットに関連した興味深い投稿があった。

それはアメリカの小学校の教科書をもらったという内容で、その教科書には世界中の街の説明があり、日本の東京の紹介の欄に渋谷の写真が載せられており、そこに自分のデビューアルバムの広告が貼ってあったという。

転送元:https://ameblo.jp/gackt/entry-12127862634.html

ソロ一枚目のMizerableのジャケットの写真。
109の写真だが、こんなところに僕の足跡があるとは。

このタイミングでこうやって形になることも
僕の手に届くことにも
きっと何らかの意味があるのだろう。引用元:https://ameblo.jp/gackt/entry-12127862634.html

このデビューアルバムのエンジニアと未だに交流があるとブログにて記述されていた。

転送元:https://ameblo.jp/gackt/entry-12127985173.html

また、この投稿の2年後にはたまたま訪問したロスにて、当時のMiserableのレコーディングエンジニアと食事したことを報告し、そこで当時の自分たちの生活と、現代の音楽業界への想いを綴っていた。

今日は、久しぶりにSUNSET STREET沿いにある、
イタリア料理を食べに行った。
実はこの店、12年前にMizerableのレコーディングで
数ヶ月間、
ロスに滞在してたときに通った店で。

この近くのホテルにメンバーみんなで住んでいて、
フラッと気分転換に歩いてはサラダを食べに行っていた。

景色が綺麗でさ。
とは言っても、
大きな通りに面しているからガヤガヤしているんだが、
まあ、表参道や原宿のテラスで食事をしている感じだな・・・。
日本じゃ出来ないから、これも僕には貴重な時間なワケで。

その当時のレコーディングエンジニア、
STUN KATAYAMA氏と一緒に食事になった。
最近の音楽業界事情は非常に大変で、
自分たちの意識改革をしっかりしていかないと
今後、今みたいに音楽は続けていけないという・・・
まあ、結構シリアスな話を長々と真剣にした。引用元:https://ameblo.jp/gackt/entry-12127985173.html

デビュー当時からのGacktは何もかもが変わったという人もいるが、実際には当時のエンジニアと付き合いがあったり、そもそも同じメンバーと未だにやっているという事実がある。

マリスの頃よりもガリっとした様子でソロに復帰したが、当時のロスのレコーディングでサラダばかり食べていたのかと


Artiste:Gackt
Title:Mizerable
Released:1999.5.12
Label:CROWN

 

GACKT

Aerosmith/AlabamaShakes/Alanis Morissette/All Time Low/androp/B’z/The Beatles/Bentham/CheapTrick/Circa Waves/Coldplay/Creed/FINLANDS/ Fiona Apple/Foo Fighters/Frank Sinatra