CHEAP TRICK 2016.11.16

昨年2016年のロック殿堂入りにまさかのCHEAP TRICKが選出されたということで、懐かしくも耳に入っていたが・・・ディープパープル、シカゴに続いてのCHEAP TRICKの名前、「は?」とはなるよね。しかし、まさか来日公演に行くだなんて・・・。

 

自分にとってCHEAP TRICKはポピュラーなバンドでありながらも、少しミーハー人気に偏りすぎてるような・・・悪くは言えない存在だが。ポップロックの元祖として尊い存在であるのはわかるが、ロックの殿堂入りはさすがに無理だと思っていた。日本公演でのライブCDがウケて、アメリカでも売れだして、テレビパフォーマンスをしまくって・・・って「全然ロックじゃない」経緯を持ってるイメージだ。(ボン・ジョビかよって)

Kid Rockがガムを食べながらプレゼンターをしているが、それなりに感動的。日本という国がターニングポイントなったこと、デビューから現在まで元気に活動を繰り返し、ただのアイドルバンドではないと。

楽曲は確かに良い。自分の青春の1ページになってる曲が数曲存在する。実際に自分が洋楽を聴き始めた頃、各有名アーティストがCHEAP TRICKの楽曲をカバーしていた。

CHEAP TRICKの曲で初めて知った「I Want You to Want Me」はガールズバンドに定番的にカバーされ続けていた。

「原曲がCHEAP TRICK?」てか経緯で知ったのが最初で、iPodを覗くと普通に「Dream Police」や「The Flame」などが入っている。「あ、こいつらか!」と。普通にアメリカンロックを聴き続けてると、嫌でも彼らの楽曲に触れることになる。←あ、ここが殿堂入りの要素か!?

 


・現在のCHEAP TRICK

しかし、過去に彼らが日本の夏フェスのヘッドライナーに選出されたりすると「今さら?」と、他大物のキャスティングに失敗したんだなって印象で、明らかにボリューム不足なように感じてしまう。でも、これからは「ロック殿堂」という新しいステータスを手に入れたんだから、これまで以上に活発に顔を出すんだろうなと。

んで、重要な「現在のCHEAP TRICK 」だが、色んな人のライブレポートや動画を覗くと、外見は確かにおじ様になっていたが、演奏力は全然衰えていない。ボーカルのロビン・サンダーの歌声は健在で、ギターのリックは太ったもののアグレッシヴにステージングをこなす。伝説を引っ張ってギャラ儲けに出歩いるようなことはしていなかった。

手抜きなしのセットリストに、しっかりと新作も提げてツアーに出ている。ライブの延期や遅刻の情報もない。「え、超真面目に頑張ってんじゃん!」と、好きになる。

今回のジャパンツアーにも、新アルバムを引っさげて来日してきた。日本で開催されたTHE CLASSIC ROCK AWARDS 2016にも顔を出し、唯一現役感バリバリの演奏を披露している。

↑行きたくなるじゃん??笑

 


・平日に1人で行く

基本的に洋楽のミュージシャンは来日が決まると固定の友達に声を掛けるが、CHEAP TRICKってなると流石に・・・。笑

大物という大物ってイメージでもないだろうし、誘う需要が・・・。

何よりも平日だし、安定のボッチで行こうと勝手に決める。(後に友人に聞いてみると興味はあったという)

その日は有給を使おうと企み、早めに有給宣言をするが、直前になって現場が忙しくなり有給が取れない事態に。かなり焦った。

オープンの時間をみて、タクシーを使ってもギリギリだろうなと。かなりせかせかと新木場まで向かったと記憶するが、途中の東京駅でうまそうなパン屋を発見し並ぶなどの意味不明な暴挙に出ていた。なんだかんだで間に合うから不思議だよな。

新木場に到着し、スタジオコーストまで向かうが「チケット譲ってください」の紙を掲げる人はいなかった。ソールドアウトはしたのだろうか?

そしてグッズ売り場の場所が特殊であった。普通、コーストは入り口入って右手側にグッズコーナーが設けられるが、この日のCHEAP TRICKは入場口とは違う、謎の部屋にグッズ売り場があった。そして、トートバッグだけ売り切れている謎も・・・笑。

▼一番シンプルな普段でも着れそうなシャツを購入。

▲アメリカンサイズなので、Mサイズなのに少々大きめ。結構、気に入ってます。

 


・客層

客層の年齢層はやはり高め。海外からのファンはややいるが比率的に少ない。大昔に海外留学をしてたのか帰国子女なのか、やけに発音の良い英語を話す日本人が多くいて衝撃的だった。(外見は普通の日本のおじさんおばさんなのに)

抱き合って鑑賞する夫婦や、ガラゲーを掲げる人(撮影OK)、「おいおい邪魔だろ」というぐらいデカイ鞄を持ったまま前列に行く人、この日のライブ風景はあらゆる点で自分の常識を覆した、、笑

自分は時間ギリギリに入ったが、前列には普通に食い込めそう。「前列に行きたい!」って若さがない人が多いのか、それなりに前に食い込んで鑑賞できた。周囲を見渡すと、前列では自分が最年少っぽくいやらしい優越感に浸った。。笑

メンバーが登場するのは遅め、おそらく開演よりも10分前後は押したか?洋楽の古いロックスターは遅めに登場することをステータスにしているので、ここは確信犯だろうなと。

▲待っている間、過去に日本用に作成されたであろう、当時のCHEAP TRICKのCMの音声が流され続ける。「いやー懐かしいわ」とかいう声が聞こえてきそうな雰囲気だった、いやいや早く演奏しろよ!!笑


・CHEAP TRICK JAPAN TOUR 2016.11.16のセットリスト

Hello There
Long Time No See Ya
He’s a Whore
Hot Love
Tonight It’s You
Borderline
Didn’t Know I Had It
High Roller
I Can’t Take It
No Direction Home
Blood Red Lips
Sick Man of Europe
I’m Waiting for the Man(The Velvet Underground cover)
The Flame
I Want You to Want Me
Dream Police

Encore:
Surrender
Gonna Raise Hell
Goodnight


・「Hello There」「Long Time No See Ya」「He’s a Whore」

トップナンバーの「Hello There」は、どのライブでも1番のセットに入っている曲。知らない曲だったが、ライブ行くのを決めてからライブラリに入れて聴きまくっていた。年配の客層も、この曲の前奏でメンバーが登場した瞬間に前に動く、「思ってたよりも動いたなー、ここら辺がいいか?」と絶好のポジションゲット!

「Long Time No See Ya」は新作に入っている曲だが、過去のチープトリックの形と少し違うイケイケさがある。新作はノーマークだったが、かなりクオリティの高い楽曲を作り続けてる事実に気づく。

「He’s a Whore」は古い曲だがノーマーク。この日の記憶もあまりない。サビがザ・70年代だった。踊るようなお客さんを見てると、本当、時代だなと。。

 


・「Hot Love」「Tonight It’s You」「Borderline」

「Hot Love」はハードロック臭が強いが、この並びにしてはちょっと意外性を感じた。掴み所が見つからず、ただ流れていったような感じだった。

「Tonight It’s You」はいやらしいカントリーミュージックのような入り、エロくて好き。これは若い頃よりもおじさんになった今の方が味が出て良いと思った。ちょっとスケベなおじさんのテーマソングのような。

内田裕也が歌ってそうな曲調の「Borderline」。一瞬、ボーカルが内田裕也に見えてしまった。古い曲だけど知らない。


・「Didn’t Know I Had It」「High Roller」「I Can’t Take It」

「Didn’t Know I Had It」の合間でMC。最近の曲だが普通にかっこいい。この曲はどこかで聴いたことがあるような?新作はノーマークのはずなのに、オマージュとかではない?幾つになってもキャッチャーな曲をサッと作れるんだから、やっぱりすごい。

「High Rolle」もハードロック臭が強い曲。中期の曲にハードロック系が多いのは、その時代のブームにあやかってなのか?派手なオープンカーに乗ってる、ジーンズにシャツを中に入れてるような昔のアメリカの若者を思い浮かべてしまう。

「I Can’t Take It」はメロディが可愛い系。なんか冬っぽい曲だが、実際は関係なさそう。


・「No Direction Home」「Blood Red Lips」「Sick Man of Europe」

前の曲「Didn’t Know I Had It」がどこで聴いたことがあると思ったら、マークしていた「No Direction Home」とメロディラインが似ていた!笑。アメリカの幸せな家族を思い浮かべるような、健康的でハッピーな曲。こういうノリ好き。しかし、合わせて歌えてる人が羨ましい。

「Blood Red Lips」も新作。イケイケだが一本調子であっという間に終わってしまった曲。

「Sick Man of Europe」はノリノリなロックンロールだった。ギターのリフかっけ〜!歯切れ良くてノリノリでした。


・「I’m Waiting for the Man」

I’m Waiting for the Manはカバー曲で、ベースのトム・ピーターソンが中心になって構成されていた。トムといえば若い頃はボーカルのロビンと並んでイケメン枠だったが、現在はキースリチャーズのような風貌に変化してしまった。

ベースソロの合間に少々グダるが、オーディエンスの優しい支えで良い空気感に。トムの後ろにいたリックが良い感じに煽る。

肝心なトムのボーカルだが、何かエアロスミスのギターのジョーペリーの歌声に似てる。初めて聴いたが、おじさんロックという感じがして好み。ハンバーグでも食べたくなるような声。


・「The Flame」←神曲

来ました、曲がわかった瞬間の鳥肌といったら・・・。

名曲中の名曲なので、チープトリックに興味ない人でも聴いたことがあるだろう。

アコースティックから静かに入り、徐々に大きく展開されていく。撮影した動画だとドラムの壮大さが全然伝わらないが、心臓音と共にバクバクとくるような、とんでもない興奮を煽られる。

ロビンの歌声が若い頃から全く劣化してない。むしろ良い色気が乗っているような。ギターソロの流れまで、現在までのポップロックのバラードパターンを作った偉大な曲なんだなと。

ロビンのシャウトも良い感じに決まる。最後まで声が抜けたり音程が外れることもなく、完璧に歌い上げる。まさに神。こんなおじいちゃんロックスターが世の中にいるなんて・・・。


・「I Want You to Want Me」←青春

前曲の神バラードに続いて、来ました「I Want You to Want Me」。興奮が冷めないうちにトドメを刺されるわくわく感、たまらんです。

お客さんの手振り身振りが全然違う、ほとんどの方がこの曲を生で聴くために駆けつけただろうに。しかし、合唱のボリュームはもう少しあっても良かったのかな?と。

リックのギターソロたまんねぇ、マジでたまんない!ポップロックの醍醐味の全てがこの曲のソロに集結してるような気がした。

「あぁ、青春よ・・・」と爺婆と共に一体になれたこと、誰にも教えてはいけない。。。笑

 


・「Dream Police」

名曲を終盤にグッと集めてるが、Dream Policeが最後に来るとは意外だった。最後は明るく締めたかったのか?

この曲もMTVなどで勝手に流れてたり、バラエディ番組のBGMに使用されてたり、嫌になるほど聴いたことがあり、ライブラリにも入れてるが、進んで再生することはない。。笑

でも、聴いたら聴いたらで好きな曲で、しっかりと盛り上がって来ました、良かった良かった。


・Encore:「Surrender」「Gonna Raise Hell」「Goodnight」

アンコールに後、リックが登場する。日本きっかけでブレイクしたバンドらしく、比較的に綺麗な日本語で挨拶をする。一回が自分らを中国と間違えるようなキツめのジョークをかましてくれた、笑えません。。笑

大人気の「Surrender」。アンコールに温めてくれてました。砕けてフレンドリーなノリで楽しかった。これぞアンコールといった感じだろうか、疲れない流すノリで盛り上がれるって良い!

「Gonna Raise Hell」は少々長め、最後にこれを引っ張って来るなんて、ちょっと疲労感が・・・。オリジナルメンバーのドラムが籍だけ残しバンドに参加せず、代わりにギターのリックの息子のダックス・ニールセンが参加している。お父さん譲りのおふざけ気味のソロを長々と披露・・・笑。若者の力を終盤に活用するとは賢いです。結果、かなりボリュームを感じるセットとなりました。

馴染みのラスト曲「Goodnight」で終了。バンドも客層も爺婆ばかりなので、少々へばった感があったような。。これだけ1ライブをきっちりこなすんだから、尊敬もされますよ。多くのライブレポートにあった「頑張ってる」の言葉の意味がよくわかりました。ここでも書きたいです「チープトリックは幾つになっても頑張ってる!」と。

少々偏見の目がったバンドだったが、この日のライブで一気に変わる。やっぱり曲と情報だけでロックと向き合っちゃだめですね・・・。踊る大捜査線の名言を借りるならば、「ロックはメディアで起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」と言いたいです。もちろん自分に対して。
しかし、ギターのリックが高校生の頃の同級生にそっくりだ。常にふざけたあの感じと変顔マニア、彼は今何をしてるんだとライブ中に何回か考えてしまった。つてを頼って一回連絡してみようかなと思いすでに2ヶ月が経過してる、ま、いっか。。笑


・今年2017年の武道館

今年、日本武道館で来日公演を決定してるバンドはストーンローゼズ、スティーブンタイラー(エアロスミス)、サンタナと大物ぞろい。

海外の音楽シーンで日本武道館を聖地にした実績はやはりレジェンド級。しかし、「まだ売れてないバンド」が助走をつける経緯で演奏するのが本当で、すでに売れきってる大物達が演奏するってどうなの??笑

動員数の多いアリーナ級の会場より先に武道館でやりたがる風潮を作り、チケットを取りにくくした悪い一面もあるなと。。笑

職場のおじさんはサンタナのチケットが取れなくて凹んでました、CHEAP TRICK のせいにしときましょう!!