君の名は。

公開前の劇場広告では声優さんが人気俳優だと強調されてたが、
これだけの内容ならば、声優が誰でも構わないと思った。

 

・あらすじ
「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、男女の心の機微を美しい風景描写とともに繊細に描き出すアニメーション作品を手がけ、国内外から注目を集める新海誠監督が、前作「言の葉の庭」から3年ぶりに送り出すオリジナル長編アニメ。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」で知られ、新海監督とはCM作品でタッグを組んだこともある田中将賀がキャラクターデザインを担当し、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監督を務める。1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。声の出演は神木隆之介と上白石萌音。
引用:http://eiga.com/movie/83796/

 

 

・レイトショーなのにほぼ満席

話題作だったらしく、5時間前に夜のレイトショーを買う頃には、自分のお気に入りの席は完売していた。(こんなん初めて)

入館してみると、自分と同じ席の並びには大学生ぐらいの男子が3人座っていた、ジーッとこっちを観察するように見てくる、悪人ではないから安心してくれよ・・・笑。

中央列には女性が多く集っていた、「こいつらが5時間以上前から購入した強者か」と、ジーッと観察するように見てやった。

いや、待てよ、隣の大学生的には、俺が「こいつが4時間前から買った強者か」という存在だったのかも!

 

 

・ファンの前評判は無視したが・・・

「君の名は。」監督のファンが多いということで、脂っこいファンの声は聞かないように配慮してきた、情報社会になるほど、鑑賞するまでのメンタル整理は重要。

引用:http://www.kiminona.com/index.html

引用:http://www.kiminona.com/index.html

結果、余計な声は聞かずに、真っ白な気持ちを持っていって鑑賞することに成功した。(「青空エール」を「青春エール」と間違えるぐらいの気楽さが重要さ!笑)

って言いながらも、やはり、過去に見たことの同監督作品の相似点がいくつも重なってしまう・・・。それだけ素晴らしい方なんだなと思うが、真っ白な気持ちはすぐに崩壊されて残念。

 

 

・「口噛み酒」と「組紐」があらゆる部分でキーポイント

「口噛み酒」や「組紐」など、日本古来の文化を現代に溶け込ませており、

劇中で三葉は実家の口噛み酒の儀式を友人に見られたことを気にしていた。(田舎の若者さえ抵抗が強いのか?)

口噛み酒は、米、イモ、トウモロコシなどの穀類を口の中で噛むと、穀類のデンプン質が唾液中のアミラーゼで分解されて糖質となり、それを吐き出し溜めておくと、自然の酵母が働いて発酵し出来たものです。引用:http://allabout.co.jp/newsdig/c/86592

このアニメを見なければ、自分も含め多くの若者が、「汚い」「ダサい」と吐き捨てる文化だろうに。けど、この2つの文化が三葉と瀧をつなぐ重要なポイントとなる。

都会で育った瀧が、この2つの文化を偏見なく受け入れられる器であったことが、田舎出身の三葉と価値観で争わない、和やかな将来のイメージに直結できた。

「たまたま体が入れ替わった奇遇で好きになった」ではなく、しっかりと相性の合う二人だと思った。

 

 

・映像とサントラと鳥肌
最終的にこの映画で泣いてはいないものの、鳥肌が立つ場面が3回ほどあった。人が多く、生暖かい館内だったが、映画の終盤からは寒気と戦った。
アニメモノを映画館で見ることに抵抗があるタイプの人間だったので、この映画を観て反省させていただきました。。笑

田舎と都会のメリハリに違和感がなく、双方の景色の切り替えがスムーズ。生活背景は全く違うが、どちら側にも平等に「ホーム感」を持てた。

引用元:http://www.jacknrollll.com/entry/2016/08/28/234145

引用元:http://www.jacknrollll.com/entry/2016/08/28/234145

瀧と三葉の心の繋がりが周囲を突き放して置いていってるような、悪く言えばナルシズムな感じ。
トゲのある音楽が、田舎側にも都会側にも溶け込めて聞こえたのは、見てる側が二人のナルシズムに混じって参加してるせいだろう。

事実、広告の段階では、あの映像にあの音楽は合わないと感じていたから。

 

 

・奥寺先輩の存在が浮いて見えた

1人だけ浮いた立ち位置の存在・・・瀧のバイト先の先輩の奥寺先輩。良くも悪くも都会らしさを象徴する存在だった。

引用元:http://creatorjapan.asia/kiminonaha-movie/

引用元:http://creatorjapan.asia/kiminonaha-movie/

もともと瀧は奥寺先輩に夢中になっていたが、三葉と体が入れ替わっていくうちに、その気持ちは薄れていた模様。奥寺先輩は、三葉が彼の体に入れ替わっている時の、一生懸命さに惚れる。

先輩にベタ惚れしたと思っている三葉は、勝手にデートの約束を漕ぎ付けるが、本来の彼に戻った瀧は、不器用な振る舞いでうまくいかず・・・。

引用:http://www.excite.co.jp/News/bit/E1472797265554.html

引用:http://www.excite.co.jp/News/bit/E1472797265554.html

奥寺先輩は嫉妬心を煽る気持ち悪い存在になると思っていたが、最終的には瀧の気持ちの揺れを図る良い指針になっていた。

彼女が旅館でタバコを吸うシーンには何か意味があったのか?「瀧と奥寺先輩は合わない」と決定打を見せておきたかったのか・・・、もしくは一晩田舎に泊まってでも、街を探そうとする瀧への苛立ちを表現したのか。(先輩の諦めの合図?)

就活シーンでの奥寺先輩との最後の会話では、彼女は結婚指輪を付けていた。瀧に遠回しに「結婚して幸せです」と言いたかったのが、もしくは自分に余裕が出たタイミングに再び背中を押してあげたかったのか。

奥寺先輩に関しては、言葉よりも行動や衣装で物語るシーンが多く、彼女の印象は個々の価値観でぶつかりそうだ。個人的には、典型的な良い女という結論だが・・・なんか騙されてるような気分だ・・・笑。

 

 

・瀧の境遇の謎と、三葉と家族のその後。

気になったのは瀧の育ちと一緒に暮らす家族。瀧の住む家は、都会の駅前の賃貸の築20年はこえそうなマンション。裕福でもなければ貧しいわけでも無さそう。

一緒に住む相手は、父なのか、年の離れた兄貴なのか・・・映画ではそこまで描かれていない。(二人の間で料理の当番が決まっており、瀧の料理の腕前は良い。)

通う高校は私立なのか公立なのかわからないが、施設が整った立派な学園だった。都会らしさを描くために、家族色を薄めて学園感を出したかったのか、それとも実は濃い境遇が隠れているのか?

それなりも苦労も多そうだが、自由な生活を楽しんでるような日常。

 

一方の三葉の育ちはかなり訳あり。幼い頃に母を亡くし、父とは離れ離れ。そして姉妹でおばあちゃんに育てられる。

父は街の有力者で、実家の神社の手伝いもさせられる。
生まれながらのプレッシャーと、狭い世界に閉じ込められてるような日常。

 

冷静に二人を見ると、「自由な男」と「束縛された女」だ。

 

引用:http://geinou.aventa-rises.com/wp-content/uploads/2016/08/20160826224007.jpg

引用:http://geinou.aventa-rises.com/wp-content/uploads/2016/08/20160826224007.jpg

彗星が田舎に衝突し、街が丸ごと消えてしまったことは切ないが、冷静に考えれば、三葉が自由になれるきっかけになったのではないか?と考える。(おばあちゃんも父も守るべき「物」を失ったから)

最後のシーンで中学生になった妹が授業を受けてるシーンが映るが、おばあちゃんと父は無事なのだろうか?

三葉は都内で一人暮らしなので、妹とは暮らしていない。ってことは、妹は父とおばあちゃんと3人暮らし?

もし、三葉の家族が都会で仲良く暮らしていれば、三葉個人の自由や瀧との再会を合わせてこれ以上ないハッピーエンドだろうと。

 

・・・原作が気になる、そこまで書かれているのだろうか。

 

 

・エンディングの途中で帰った悲劇

 

泣いてる人ばかりの人混みが苦手なので、スパッと外に出た。

 

「いい映画観たー」っと思って帰宅して気づく、

 

イヤホンをなくしたことを!

 

映画が始まる前は持ってた記憶があるので、

確実に館内で無くした・・・スパッと帰らなければ

・・・1万は超える高いやつだったので引きづりまくってます。

 

 

原作はチェックしたいです。

「奥寺先輩の本音」「滝の境遇」「三葉の家族の今後」

↑気になってしょうがない!