リメンバー・ミー[Coco](2017)

前々からツタヤの配信から狙ってた作品だが、なぜか配信料が高くて定価に下がるのを待っていた。

連休の最初に同伴者の家に遊びに行った際に、やっと定価になっていたので一緒に観ることにした。

作ってくれたサンドイッチを食べながら観ようかと思っていたが、セットするのが面倒で、サンドイッチを食べきって話だけ話してから観ようって流れであった。家いるとちょっとしたことが面倒に思えるよね。。

特にあらすじも読まずにぶっつけで鑑賞してみた。


・予告


・感想

映画が始まってすぐにラテン系のギターミュージックが。「スペインが舞台なの?」と思って観ていると、骸骨の置物やタコスっぽい巨大ハットが登場し、「あ、メキシコか」と理解。スペイン語が主流の土地のストーリーでも意地でも英語で作るのはさすがアメリカの王者・ディズニー。

メキシコの田舎景色にキラキラとカラフルなディズニーマジックを加えた感じすごい好き。肉眼で見てるようなわざと背景をぼかした感じはもはやデフォの技術になってる模様。すごいことを当たり前にしてく感じさすがです。

音楽をエンジョイすることが許されない家訓の一家に生まれながら、音楽が大好きなミゲルが主人公。パッと見、見た目の特徴が普通すぎて「これで主人公?」と思ってしまったが、見ているうちに愛着が濃くなってく感じはさすが。

きっと「普通なあなたが夢を叶える主人公」というような自己投影させてあげたいポリシーがあるんだろうな。けど、男の主人公=天才肌か血筋に優れたフツメン、女の子の主人公=性格や素行に癖のある美女ってパターンが多すぎな気がする。かえってアメリカのスクールカーストに助長をかけてないと良いが。

ミゲルが自分の父だと信じた伝説のミュージシャンだが、雰囲気がカールじいさんの伝説の冒険家にそっくりで、結局はただの悪人だったというオチまで一緒で驚いた。

後から検索して見てみると、そこまで似てない・・・笑。。でも、なんか高貴ぶったキャラとか、偽りの包容力とか似てるんだよなー。。子供に悪い大人の手本を見せるにはリアリティあって良い例だなと。

死者の世界で線が細くて情けない人(へクター)と行動を共にするミゲルだが、ミュージシャン的なフィーリングが垣間見れるやりとりで微笑ましい。罵り合ったりでまともなコンビには見えないが、自分の肉親だと知った後は畳み掛けるように感動の嵐。音楽でしっとりと伝わるシーンもあって涙が出そうになった。

音楽が得意なディズニーのミュージシャンを題にした作品ということで、物語全体がミュージカル気質になると思っていた。けど実際にミュージカル的な流れではなく、要所で演奏シーンがあっただけであった。

たまにあるミュージシャンたちの演奏シーンを濃厚に魅せるために、その他の音楽をあえて抑えられていた。音楽を削ることで音楽を引き立たせるという、今までにない形のアプローチで新鮮だなと思った。

ミゲルがヘクターが生前に自分の娘(ミゲルのお婆)のために歌った「リメンバー・ミー」という曲をお婆に歌ってあげて、お婆が父であるヘクターを思い出すシーンは泣くしかない。ちぎられた家族写真の父の顔の部分はお婆が大事に持っていたというオマケ付き、泣くしかないだろ。。笑

「リメンバー・ミー」はヘクターが地方巡業で家族の元を離れる前に娘に歌って聴かせた思い出の曲。その曲を甥のミゲルが歌って父と娘を繋げたという、途方もなく遠回りした家族愛だ。子供も大人も爺婆も好む最高の物語だと思った。

死者の日にこの世に戻るには、自分の写真が遺族に飾られてることが必須条件になっている。忘れられてしまう人は、死者の世界からも姿を消す。死者の世界で幸せに暮らすために、生前に遺族に覚えられぐらい愛された生き方をしないといけない。

才能がありながらも残念な死を遂げたヘクターの最後の砦がたった1人の家族(娘)だなんて・・・と色々と考えさせられた。

ディズニー映画の中では可愛らしく表現されていたが、現実の世界でも、死んで忘れられてしまう人は存在して、生きてきた証が何も残らないことだってある。実は人類の酷な部分に踏み込んだ作品だなと思った。

仕事や人間力で後世に語り継がれる人も稀にいるが、それは偉人のレベルの話。基本的に自分ら一般人は「家族」を大切し、愛し愛されること、惜しんでもらうことが一番「生きた証」が残せるケースなのだ。

人の生き方や死を通じて「家族愛」を表現し、その中心に音楽があるこの作品を嫌いになるわけにはいかない。。

死者の世界からこの世を繋ぐ黄金色の葉が美しく、明るい気持ちで生前と死後を真正面から考え直されるこの作品は、今後何度でも観たいと思える。

欲張ってたくさんの曲を目立たせず、ヘクターが娘に作った「リメンバー・ミー」という1曲を大切にし、最後に見てる人を”その一曲”で泣かせた仕掛けは見事としか言いようがない。。

Disney

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