ファーストフードネイション(2006)は社会派だが露骨すぎる

ファーストフードネイション(2006)は社会派だが露骨すぎるアメリカで人気のファーストフード店の店舗とパテ工場の裏側を生々しく描いた作品。

パティを作る工場の内部を生々しく描いている。メキシコから不法入国した夫婦の慣れ果てが残酷。セクハラ、パワハラ、生活苦など散々。最底辺の労働者の現状を知る。

ファーストフードの大元の利益追及と、店舗スタッフの怠慢。ここに関してはすべての会社、すべての店舗がそうでないと見た方が良いと思った。

アヴリル・ラヴィーンなど豪華キャストが目の保養になる。単純に有名セレブのマイナー映画出演を観てやったという満足感に浸れる。

青臭くも微力な抗議が滑稽で、余計に覆りようのない大きな問題と対峙してるんだなと考えさせられた。

・幸せを追うメキシコ夫婦

母国からアメリカに出稼ぎに不法入国したメキシコ人夫婦。

この夫婦がメインというわけではないが、この作品の中では一番の犠牲者であり、業界に関係ないように思える自分が感情移入できる登場人物である。

ファーストフードのパテを作る工場に夫婦で働くことになるが、一見清潔で安全に見える工場の内部は散々。

夫婦でストリートを歩きながも「いつかたくさん稼いであんな車を買ってやる」なんて他愛のない会話が悲壮感を高める。

先進国から見れば安い給料だが、メキシコから来た彼らからすると残業するほどたくさん稼げる程よい仕事なのである。典型的なピラミットの底辺を見る。

肉をミンチする機械を操作する現場は安全性に欠けており、大量生産を正義とする工場は迅速な作業ばかりに依存する。

そんな工場で煽り作業をした結果、旦那は自分の足をミンチの機械に巻き込み、足を失ってしまう。

そして、旦那の嫁は、旦那が働けない分も稼がないといけないことになり、今の現場よりも時給の高い現場に入るように班長の男に交渉。その結果、嫁が班長に体を差し出す形に。

結果的に嫁さんは時給の良い現場に入るが、その現場は牛を殺す過程の最初の方にある残酷で悪臭の酷い現場であった。

こんなことが現実にあるのかと疑ってしまう部分もあるが、広い世界を見失って狭い場所から抜け出せず、危険な作業やパワハラ・セクハラに何年ももがき苦しんでる人がいることは知っている。

この夫婦と同じような境遇を味わってる人たちもいることだろう。

単純にブラックな工場の労働者に脚光を当てた社会派映画としても出来が良いと思った。

・グロい牛の加工処理

牛の皮が剥がされるシーン。目が飛び出た皮のない牛が何頭も並ぶ。

ラインから流れてくる牛の死骸を、内臓を傷つけないように切り分ける作業する人たち。

少し作業が遅れると、「ラインが遅れる」と班長に厳しく怒られる。

どれもグロいし、胸糞が悪い。

苦手な人は見ない方が良い。

しかし、こんなシーンよう撮影できたな・・・。

・店舗スタッフの酷さは大袈裟に思う

工場のことは知らないが、店舗の様子はあざとくも酷い店員の有様を見せすぎて露骨。

マックで3ヶ月、他ファーストフードで4年のバイト経験があるが、床に落ちたパテをお客さんに出す光景など見たことない。(日本の基準が高いだけでアメリカではよくあるのか?)

ここに関しては完全に会社の基準や、店舗によって違う。

店員の質が気になってファーストフードが無理だという人は「〜モデル店舗」「〜会社表彰店舗」などが飾ってある店舗を近所で探して頭に入れておくと良い。そこでだけ買えば良い。

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